試験片に500V/分の上昇速度で直接試験電圧を加え、絶縁破壊が起こる電圧を測定する。
125±5×13±0.5mmのサンプルに、規定のニクロム線を6.35mm間隔で5回巻きつけ、ニクロム線に65Wの電力を加え、試験片が発火するまでの時間(秒)を測定する。ニクロム線は通電中約930℃になる。
電極間に所定の電圧をかけた状態で、プラスチック材料の表面に30秒ごとに1滴の割合で電解質を滴下させ、50滴でトラック(炭化導電路)が発生する電圧を求める。(電圧の上限は600V)
電極間に12.5kVの電圧がかけられ、はじめの180秒間は10mAのアーク放電の単位時間当りの放電回数が増加していく。次いで、180秒を越えるとアーク放電の電流が増加してゆくが、短絡するまでの時間が測定される。(試料は乾燥状態)
電極を試験表面に対し、45度の角度で40回/分接触させ、その時のアーク(240V,32.5A)で試料が発火するまでの回数を測定する。
HAIとは逆に、高電圧、小電流(5.2kV,2.36mA)で試料の表面に対し、45度の角度で電極を配置する。電圧を印加し、表面にトラックが発生したら、一方の電極をトラッキング速度にあわせ間隔を広げ、トラックをのばしていく。
2分間で伸びた距離を求め、インチ/分でその速度を示す。
試験片を振り子式打撃槌で打撃破壊し、
破断に要したエネルギーをもって衝撃性を評価する。
■試験片寸法(mm) 厚さ×巾×長さ 6.4×12.7×63.5
■ノッチ45°2mm深さ
■ハンマー速度 3.46m/s
■単位 kJ/m2
試験片ノッチ背面をハンマー打撃して、破断に要したエネルギーをもって衝撃性を評価する。
■試験片寸法(mm) 厚さ×巾×長さ 4×10×80
■ノッチ45℃ 2mm深さ
■ハンマー速度 2.9m/s(0.5~5.0Jの場合)
■単位 kJ/m2
図のように材料をセットし一定圧力P(kgf/cm2)、一定速度V(m/min)の条件下でテストしトルク検出器により摩擦係数を求める。材料のテスト前重量―テスト後重量の差を磨耗量とする。
回転する材料の上面に試料の中心に対して偏心させた2個の摩耗輪を圧着させて回転させ、材料面と摩擦輪の摩擦によって変化する材料の摩耗重量を求める。
■回転速度 60rpm(換率)または70rpm
■加圧重量 250、500、1000gf
■磨耗輪 研磨剤粒度#150の研磨剤(記GC)基準他にSUS、硬質ゴム製のもの等がある。硬質ゴム輪の周囲に沿って所定粒径の研摩紙をまきつけた物でも試験可。
■試料 直径120mmの円板または角板、厚さ1~5mm。中心に6.5mmの穴をあける。
■単位 mg/1000c
115mmの掴み条件で引張りを行い、変位と強力を計測する。
変位と強力の直線関係が成立する領域で引張弾性率を求め、降伏点での強力から引張降伏点応力を求める。
■試験片寸法(mm) 外形:全長×全巾150以上×20
試験部:厚さ×巾×長さ 4×10×80
■試験速度 引張降伏応力:50mm/min 引張弾性率:1mm/min
■単位 MPa
試験片中央の圧子の変位に伴う強力を計測し、変位と強力の直線関係が成立する領域で弾性率を求め、降伏点での強力から曲げ強さを求める。
■試験片寸法(mm) 厚さ×巾×長さ 4×10×80
■支点間距離 64mm
■試験速度 2mm/min
■単位 MPa
液体伝熱媒体中の試験片を曲げ応力下で昇温し、軟化が始まり規定のたわみ量になった時の温度。
■試験片寸法(mm) 厚さ×巾×長さ 4×10×80
■荷重、昇温条件 曲げ応力:1.80MPa 支点間距離:64mm 昇温速度:120℃/hr
■規定のたわみ量 0.32mmたわみ
■単位 ℃